コロナを乗り越えてこぎつけた定期演奏会 清田中学校吹奏楽部 カナモトホールで開催

 清田中学校吹奏楽部の第12回定期演奏会が11月1日(日)、札幌市中央区北1条西1丁目のカナモトホール(札幌市民ホール)で行われました。

 今年はコロナ禍の中、練習や活動に制約が多くあったと思われますが、部員たちは元気あふれるすばらしい「清田サウンド」を会場いっぱいに響かせました。

 今年は、コロナ対策のため観客は部員の家族や関係者に限定しての開催でした。このため、清田中学校吹奏楽部You Tube公式チャンネルで演奏会の模様をライブ配信しました。演奏会終了後も、ご覧できます。

 コロナの影響で2月末に学校が休校となり、休校は新学期も続きました。吹奏楽部の活動が再開したのは6月15日からで、1年生の入部は6月23日からという異例のスタートでした。

 今年の部員は1年生25名、2年生16名、3年生19名の計60名。昨年まで清田中吹奏楽部は3年連続で北海道の中学校代表として全日本吹奏楽コンクール全国大会に出場し、今年は4年連続の全国大会出場が部活動の大きな目標でした。

 しかし、コロナの影響で吹奏楽コンクールが中止に。部員たちは大きな目標を失い、悔しい思いをしたようですが、仲間と音楽をやる喜びをかみしめながら練習に励んできたそうです。

 演奏会は第1部(吹奏楽曲)と第2部(ポップス)の2部構成。

 第1部は、顧問の多米恵理子先生の指揮による「アルセルナール」で始まりました。2、3年生による「パシフィック序曲」、木管8重奏「ガラスの海と都市の情景」、全員による「千と千尋の神隠しより」を演奏しました。

 活動に制約が多かったようですが、部員たちの演奏はメリハリの効いた切れのあるサウンドで、とても素晴らしかったです。いろいろと困難の多かった中、部員たちは相当頑張って練習に励み、この日の演奏会を迎えたことがうかがえる見事な演奏でした。

 第2部は、坂本九さんが歌った「上を向いて歩こう」、「サクソフォンとバンドのための青春の輝き」、ポップスヒット曲メドレー「宿命」「パプリカ」「Make you happy」、「つながる~感謝とエール」、「勇気100%」を演奏。

 部員たちの歌や踊りも入る若さ溢れるステージとなりました。

 最後に顧問の多米先生が挨拶に立ちました。挨拶の途中、感極まって言葉が詰まり涙ぐむ一幕もありました。それだけ苦労の多かった部活動だったのでしょう。

 部活動ができなかったために、You Tubeでテレワーク動画演奏を流すなど、様々な工夫をしてコロナを乗り越えてきました。

 この日の演奏会で3年生は引退です。ステージ上で涙を流す部員の姿が多くみられました。

 最後に、アンコールで「ありがとう」、「大切なもの」、「宝島」の3曲を元気に演奏しました。

「ひろまある清田」より転載

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